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グループ展 『Death Line』

2017年3月4日~3月17日

​DUST BUNNY(フォトスタジオ)

《まつり》

《十字路》

​小林A、ALI-KA、弓指寛治の3名共同キュレーションという形で開催。(和田唯奈・梅沢和木 両作家には制作をオーダー)

展示のテーマを「事故と死」に設定し過去に重大な交通事故を経験(当事者や遺族等)した者が芸術を通して個々の事故や死と向き合い

​且つ、外へ開かれた場として「死」について深く考える展覧会を目指した。

ALI-KA《知蘭我無佛》

小林A《沈黙》他

デスライン展では展示スペースを大きく4つに区切り

【現在】→【事故直後】→【衝突の瞬間】→【事故前】という時間軸を作った。鑑賞者はそのルートを(時間的には巻き戻す形で)歩き展示作家の事故を疑似追体験する仕組みになっている。

この展示のための作品《まつり》や《十字路》の制作中から精神的にキツかったため展示がこれまでのものよりだいぶ重い印象を与えることになりそうだと思い事前にSNSで注意を促した。

​そのせいもあってオープンから数日はほとんどお客さんが来なかった。集客数が多ければ良いというタイプの展示では無いとはいえ、ここまで閑古鳥が鳴くとそれはそれで困ったなと思った。

​足を運んでくれた方でもやはり言葉に詰まる系の反応になってしまい単純に「人を寄せ付けない展示」にしかなっていないのかもしれないと焦った。当事者/非当事者といった立場の違いを浮き彫りにするだけの展示ではないはずだと思っていた。自信なかったけど。

 

一週間を過ぎた頃から少しずつ反応が複雑になり始めた。例えば身内(家族友人恋人近しい人)の死を経験した人は意外なほど本展を軽く受け入れるケースが多いこと。これは展示を始める前の予想とは逆だった。

他にも東京新聞、読売新聞に記事を掲載して頂いたことで「事故」や「死」が比較的近い仕事や立場にいる人(医者、タクシー運転手、湯灌士、墓石屋、遺族会、孤児)が見に来て自らの「死」に対する疑問を展示を通して話をする機会に恵まれた。彼らの悩みが疑問が単純に面白いと思った。「事故」や「死」というものが持つ断絶と理不尽による分からなさ、それに対する人の考えの豊かさを感じた。

和田唯奈《まつり》

梅沢和木《クライシス・コア2》